小型ループアンテナ+ストレートICラジオ+共鳴管スピーカー

これまで紹介した「物理の原理が目に見える」ジャンクラジオの集大成です。使用パーツもジャンクですが,「ちゃんと聞こえることと,脇に置いてスイッチを入れたくなるラジオ」という私なりの基本条件を満たしたものです。物理のオブジェ,パーツのオブジェといったようなものでもあります。



 同調コイルはアンテナを兼ねたもので,一辺23.5cmの正方形の木枠にエナメル線を26回巻いてニスで固めたものです。使用ICは,高周波増幅と検波にミツミ電機のLMF501,低周波増幅に東芝のTA7368Pを用いています。具体的な回路はコイル交換で短波帯まで受信可能なストレート式AMラジオ」とほぼ同じですので,そちらをご覧下さい。アンテナの指向性はこちらのほうが良いようです。各パーツは基板を用いず,エアーバリコンをシャーシがわりにしてして空中配線してあります。

 

 スピーカーは「共鳴管型ミニスピーカーでラジオを聴く」では直径4cmでしたが,今回は直径5cmのものを使用しました。これを長さ30cmのカレンダーの紙筒に入れてあります。筒はスピーカーの前面が5cm,裏面が25cmの長さです。音はかくだんに良くなっています。音量も十分です。

 オブジェですので,スピーカー台も廃材を利用してそれらしく作りました。筒を立てて使用したとき,閉管とならないよう筒を浮かせるためのくさびも用意してあります。

 

 

 残った紙筒も捨てないで,13.5cmの延長用管としました。スピーカーの前や後につけて音の変化を楽しめます。

 



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