スマホでHUD[ヘッドアップディスプレイ](もどき?)作製

前世紀の愛車(HONDA HR-V)用に
スマホでHUD[ヘッドアップディスプレイ](もどき?)作製
材料費100円+廃物利用,良好,自己満足!?

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最近、自動車関係の記事でHUDという単語を目にし,調べたらHead Up Display の頭文字でした。

ウィキペディアでは
『・・・人間の視野に直接情報を映し出す手段である。この技術は軍事航空分野において開発され、実験的にではあるがさまざまな分野に応用されている。・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヘッドアップディスプレイを実現する最も一般的な手段は、透明な光学ガラス素子に画像を投影することである。以前はF-14戦闘機のように、風防に直接映像を投影する機種(改修前のA型など)も存在した。・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
応用として・・・・・・・・・・・・・・
(自動車では)フロントガラスに運転者向けの基本的な情報の(無限遠の点に結像するような)画像を提供する。これは、既に発売している自動車メーカーもある。・・・・・・・・』
とあります。

検索すると、自動車での装着例が沢山ヒットします。メーカー装着車では高級車にしか対応してないようです。アマゾンを見ると、安価な外付けのものも出ています。

これらを参考に、もどき程度のものなら自作できるのではないかと考え、試行錯誤で挑戦してみました。

基本的に材料は、スマホの無料HUD対応のスピードメーターアプリ(場合によってはナビアプリ)とスクリーンとしてのアクリル板です。夜間のみの使用なら、直接前面の窓ガラスに投影できるのでアクリル板のスクリーンも不要です。

HUD対応アプリは画面がシンプルなDigiHUDを使用することにしました。 GPS利用の無料アプリで広告も表示されません。 速度表示も大きく,フロントガラスの2重画像もあまり気にならず良好です。

アクリル板でスマホのホルダーとスクリーン一体の物を作りました。
スクリーンは透明なアクリル板だけでは昼間見えにくいので(ほとんど見えない)ので,有色のアクリル板を貼り付けました。
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材料はアクリル板と両面接着テープ少々,足代わりの発泡スチロール少々です。
透明アクリル板は100円ショップのT型カードスタンドにピッタリの大きさのものがありました。この費用が100円ということです。 有色のアクリル板はCDケースから切り取りました。
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アクリル板は,いつものように電気ホットプレートの縁を使って曲げます。
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正面に取り付けた場合,運転席から見るとこんな感じになります。
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残念ながら,直射日光が差し込むような昼間はほとんど見えません。
また,このままでは夜になるとアクリルのスクリーンとフロントガラスの両方に鮮明に表示されてしまいます。そこで,夜間用にはダッシュボードにスマホを置いてフロントガラスにのみ画像を映し出すことにしました。そのためのスマホ台です。LANケーブルのリールの廃材で作りました。
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こんな感じに表示されます。夜間は細部まで非常に鮮明に見えます。 hud07.jpg(80883 byte)

結局,昼も夜も中央下に表示させることにしました。
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現在乗っているホンダHR−Vは1999年製で,今は希少となってしまったマニュアル4WD車です。走行距離20万kmになろうとしています。1.6Lエンジンはいまだ快調で,燃費16km/L前後で走ってます。3400rpmで最大トルクを発生し,一般道で小気味良い加速が味わえます。デザインもいまだ古さを感じさせません。意識していたわけではないのですが,ここまで来てしまいました。もうすぐ2回めのクラッチ板とベルト類の交換となりますが,もうしばらく大切に乗り続けようと考えています。

車も長く乗っていると新しい車もいいかなと思う時があるのですが,最近はマニュアル車をほとんど目にしません。浮気心が起こるたびにちょっとした小物を追加し,運転の楽しみを継続させています。そのアイテムが今回はHUDというわけです。しばらくこれでまた運転を楽しめそうです。